私が高齢者になって、新たな棲みかを見つけるとしたら、何を求めるだろうか。豪華な居住空間・美食・至れり尽くせりのサ－ビス・手厚い介護.看護等と一見思いがちですが、果たしてそうでしょうか。
　たぶん、数日の旅行でしたら大いに求めるでしょう。しかし、現実の日常生活として顧みると、豪華な洒落た食事・居住空間等が毎日続くと、ごく普通の家庭料理や畳の部屋等が身体の奥底から欲するのは、私だけでしょうか。
　もう一方、至れり尽くせりの援助、スケジュール化された行動等も時に億劫になり、好きな時にやりたい事を選択し実行したいと思いませんか。
　とりあえず、整理してみると、

1. ① 個別・自由が尊重され、規制に縛られない自己決定できる生活。
2. ② 施設特有の非日常空間でなく、地域に溶け込んだごく普通の日常的な暮らし。
3. ③ 居間・畳部屋・個別風呂、トイレ・防音・ベランダ等のあるマンション仕様居住空間。
4. ④ 美味しい家庭料理が味わえる。
5. ⑤ 必要な時に、できない生活援助・日常生活動作を手伝ってくれる。
6. ⑥ 適度な距離感で、仲間と付き合える。家族・友人等が訪問・泊まりができる。
7. ⑦ 好きな時に参加できるリハビリ・娯楽。
8. ⑧ 信頼できる職員・親しみやすい入居者の存在。
9. ⑨ JR・バス停が近く、下町ならではの町並み、商店、病院等の存在。
10. ⑩ 手頃な施設居住生活費である。

　以上の事柄に当たり、そんなに特別な場ではなく、"ごく普通の日常家庭生活"がテ－マになり、私なりに実現したものが、このリンデンバウム日明であります。もちろん、プロとしての介護・看護・料理等の知識・技術の研鑽が何より大切ですが、それ以上に、上記事項における日頃の満足・苦情を肌で感じれる運営を第一としています。どうか、お気軽に寄っていただき、やれてない事・気が付いた事ございましたら、何なりと苦言・提言いただければ幸いです。
　最後に数ある中、私共のような施設を目に留めていただき、誠にありがとうございました。